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ネット句会 投稿日:2019年2月18日 作成者: matuta2019年2月18日

61  懐へ焼芋入れる脱兎かな  八郎  0

 「脱兎かな」で句が台無しに、

 懐に焼芋入れて和尚様

——-

62  捨田早や欺くやうにすみれ咲く  椋本望生  2

 「欺くやうに」が突っ込みすぎか。

 捨てられし田に咲きさかる菫かな

——-

64  考の歳超えてめでたき小豆粥  風子  1

 「考」を調べてみると「死んだ父」とあります。句の内容は常識か。

——-

66  漁船来て鰤放り込む大生簀  うさぎ  2

 「漁船来て」がまったくとろい描写。句に勢いをつけて、

 次々に鰤放り込み大生簀

——-

67  お地蔵の額のざらつき春寒し  山水  1

 中七「額ざらざら」がいい。

感想09

ネット句会 投稿日:2019年2月17日 作成者: matuta2019年2月17日

56  春待つや夢満載のランドセル  とし  5

 やや常識か。「夢ふくらんでランドセル」

——-

57  枯木星天球広し星のくず  祥風  0

 三段切れ。

——-

58  面影を思ひ浮かべて年賀書く  卯月  1

 ちょっと洒落て、

 かにかくにおもかげ浮かび賀状書く

——-

59  湯豆腐やひとり無口なときもあり  帆里  5

 上五を「や」で強く切ったら、下五は流したほうがいい。「あり」という断定が強すぎます。

 湯豆腐やひとり無口なときありて

——-

60  リハビリを終えたベンチや日脚伸ぶ  森本哲雄  1

 助詞を工夫して、

 リハビリを終へてベンチの日脚伸ぶ

感想08

ネット句会 投稿日:2019年2月16日 作成者: matuta2019年2月16日

51  縁先に梅の香届く古刹かな  匡男  0

 形のいい俳句ですが、大人し過ぎて面白さがありません。

——-

52  ドーナツの穴に辿り着く寒さ  山水  1

 何か狙いがあるようです。こういう俳句も面白い。

——-

53  着ぶくれて谺の国へ迷い込む  佐代子  1

 「谺の国」が漠然としています。もう少し具体的に。

——-

54  田か畑か湖国の原は雪の中  俊明  1

 雪が降って「田か畑か」分からないという俳句、理屈でしょうか。

——-

55  面とれば白き湯気立つ寒稽古  暁  5

 もっと大胆に、「湯気もうもうと寒稽古」。

感想07

ネット句会 投稿日:2019年2月15日 作成者: matuta2019年2月15日

45  いだく子の足先ゆれて春隣  秀昭  5

 「足先ゆれて」がややトリビア、

 いだく子の足がぶらぶら春隣

——-

46  釣鐘の中の暗がり冬の蝿  正人  6

 雰囲気があります。「暗がり」は穏当ですが、もう一歩突っ込んでも面白そう。

 釣鐘の中の極楽冬の蠅

——-

47  天気図の立て縞狭し虎落笛  枯露柿  0

 理屈です。

——-

48  膨らみの餅つつけるや祖父と父  郁文  0

 「膨らめる餅」でしょうか、ほとんど只事ですが。

——-

50  歌麿のおんな乱るる炬燵かな  みづほ  0

 何やら色っぽい俳句、女性の方の句とは意外でした。面白い。「西鶴の女みな死ぬ夜の秋 長谷川かな女」に通じる一句。

感想07

ネット句会 投稿日:2019年2月14日 作成者: matuta2019年2月14日

38  風おらぶ筑波の古道冬ざるる  しんい  2

 季語に工夫を、「筑波の古道」も安易。

——-

41  家計簿は赤字と嘆く寒灯下  百合  0

 「家計簿は赤字」ややただごと。

——-

42  窯焚の薪の匂ひや冬銀河  銀雨  7

 「けむかぐはしや」がいい。

——-

43  鳥の来て春遠からじ園手入れ  はるじ  0

 「園手入れ」が蛇足です。

 鷽の来て椋来て春の遠からじ

——-

44  鬼討ちし礫かしこに春立ちぬ  大貴  4

 「鬼討ちし礫」がよく分かりませんでした。どなたか説明を。

感想06

ネット句会 投稿日:2019年2月13日 作成者: matuta2019年2月13日

32  冬麗や川の小石の虹色に  銀雨  0

 不思議な小石、実感がともないません。

——-

33  歳問えば指で答える冬着の子  うらら  2

 この句には徹さんのコメントがありました。”「年きけばちやんちやんこより指出して」(長谷川双魚)の句と類似してをり気になりました。”
というコメントです。

——-

34  夜のしじま雪のしじまの越後かな  容子  5

 やや常識か?

——-

35  寒紅や過去の一切振り向かず  風太郎  4

 気性の激しい「寒紅」というところ。

——-

37  看板に大書したるや浅蜊売  森本哲雄  1

 もう少し姿が見えるように。

 道のべに大看板や浅利売

感想05

ネット句会 投稿日:2019年2月12日 作成者: matuta2019年2月12日

26  スキー積む車窓の児らの声高し  リツコ  1

 ややただごとでしょうか。全部言い切っているようです。

 スキー積む車子どもが溢れさう

——-

28  別れたる夫のために毛糸編む  百合  1

 いただいた一句。ドラマチックな俳句です。

——-

29  白猫の通いみちとなり梅早し  軽石  0

 「梅」なら「黒ねこ」がいい。

 黒ねこの通へる径を梅早し

——-

30  燦然と朝日霜射す千枚田  とえ  0

 もう少し簡潔に。

 朝霜の燦然として千枚田

——-

31  寒の水呷り新薬試しけり  しんい  3

 意思・願望の俳句に、

 新薬を試さん寒の水汲んで

感想04

ネット句会 投稿日:2019年2月11日 作成者: matuta2019年2月11日

20  廃校舎庭にだるまと雪つぶて  佐藤忠邦  1

 雰囲気があります。上五を「廃校や」と強く切って、

 廃校やぽつんと一つ雪だるま

 「雪つぶて」は不要。

——-

21  学び舎の窓に収まる冬の庭  とえ  0

 「冬の庭」では焦点があいまい。

 学び舎の窓に収まり冬の富士

 俳句は創ることも大切。創ったものに実感がともなうように。

——-

22  ビル建つて日向の遠き母子草  椋本望生  2

 「日向は遠き」がいい。

——-

23  空に比良地に菜の花の近江かな  きみお  4

 対句を駆使した形のいい俳句。

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24  風に耐へ風に恋する寒牡丹  暁  2

 これも対句が小気味いい。「風に恋して」でしょうか。

感想03

ネット句会 投稿日:2019年2月10日 作成者: matuta2019年2月10日

14  寄せ鍋や忌日は妣の味にして  枯露柿  0

 もっと母を感じさせる料理は?

 かぶら汁忌日は妣の味にして

——-

15  寒月の枕辺に差し気力満つ  松の  0

 「満つ」は突っ込みすぎ。

 枕辺に差して気力の寒の月

 月に励まされているようです。

——-

16  空模様だけを伝える寒見舞  新月  2

 「伝へて」がいい。

——-

17  まだ固き枝の先なり梅探る  枯露柿  2

 「つぼみ」といったほうが正確。

 まだ固きつぼみなれども梅探る

——-

19  石狩鍋雪つらつらと降りにけり  梅花  0

 虚子に「又例の寄せ鍋にてもいたすべし」という句があって、「いたすべし」をちょっと借りて、

 雪つらつら石狩鍋にいたすべし

 俳句に思いを込める、ということを。

感想02

ネット句会 投稿日:2019年2月9日 作成者: matuta2019年2月9日

6  春立ちぬ斜めにかぶるベレー帽  柚子  2

 「斜めにかぶるベレー帽」に働きかけるような季語を。

 春風や斜めにかぶるベレー帽

——-

7  春の雪縁に忘れし古き籠  文夫  1

 「古き籠」があいまいです。

——-

10  山茶花や落ちて積もりてまた咲きて  燈穂  1

 細見綾子に「山茶花は咲く花よりも散つてゐる」があって、やや類想でしょうか。

——-

11  冬ざるる色の褪せたる千社札  かいこ  5

 「色の褪せたる千社札」は負の現象、「冬ざれ」もどちらかと言えば負。負の現象にはむしろ「正の季語」を。

 うららかや色の褪せたる千社札

 少し難しいことかもしれませんが。

——-

12  積雪や墨絵となりし渡月橋  蓉子  4

 「降る雪や」でいいのでは?

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大呂俳句会 2019年度の会員募集

 大呂俳句会では会員を募集しています。作句の力をワンステップ上げたいと考えている人はぜひ入会してください。
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大呂俳句会は句会を通して俳句を学ぶ集まりです。
 
入会して一年間は無料で添削指導を受けられます。

年会費は3000円、入会希望者には「郵便払込票」を送付しますのでご入金ください。合わせて見本誌も送付いたします。

年の途中で退会する場合でも、会費は返却いたしませんのでご了承ください。

年四回、俳誌「Dairo」を発行します。

会の運営は編集部が行います。

入会はこちらから。http://dairo.main.jp/?page_id=423

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句集『月夜』
大呂出版
2014年4月刊行
【自選】
亀の足四本が動く秋の水
かかる夜のかかる寂しさ鴨のこゑ
水湧くや山椒魚の腹の下
尺蠖にこの世一秒遅れけり
夏やせて目ん玉居士となりにけり
その辺にさうして一人静かな


句集『虫干』
喜怒哀楽書房
2,000円+税
2014年1月刊行
【自選】
秋風のすりへらしたる硯かな
真つ暗なところで動く団扇かな
そんな恋玉子酒でも飲ませとけ
蜩の声の涌きくる硯かな
立春の色こぼれてや金平糖


詩集『地平』
喜怒哀楽書房
1,500円+税
2012年10月刊行

河馬

この世の最後のやさしさが
そいつの背中の上で
ゆったりとくつろいでいる

夕映えをしみじみと眺めて
生きることに
どのような知恵がいるというのか

どっぷりと沼に浸かりながら
眠っているかと思えば
その目を不意にぎょろりと剥いて

ああ 静かにそうして
明快さを激しく嫌っている重量というものが
なにゆえにこうも涙ぐましいのか

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